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プジョー盛岡

住所〒028-3601
岩手県紫波郡矢巾町高田14-9-13
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TELショールーム 019-698-3261
サービス工場 019-698-3264

営業時間9:30-18:00

定休日月曜日、第1・第3火曜日

アクセス方法プジョー盛岡は東北自動車道 矢巾スマートインターチェンジより約5km、国道4号線沿いに位置します。

スタッフブログ

ESP/ASRシステム

[2011/01/26]営業部 部長(統括マネージャー)   中田 敬一
ESP/ASRシステム
営業の中田です。

雪には慣れているはずの岩手県民も今年の冬は一味違うな、と

感じているのではないでしょうか。

まして滅多に雪の降らない地域の皆様はよりお困りの事でしょう。

さて。

今回はプジョー車の多くに標準装備されている「ESP/ASRシステム」について

ご説明させていただきます。

まずはESPですが「エレクトリック・スタビリティ・プログラム」の略称で、

車体の横滑りなど運転者が意図しない車体の動きを

抑制する機能です。

ABSと連携してブレーキを制御したりエンジン出力を抑えたりなどし、

車体の姿勢を安定させる働きをします。

例えばオーバーステアやアンダーステアの時に車体姿勢を極力元の軌道に戻そうと

してくれるのです。

もっと解りやすく言いますと滑りやすい路面では多く起こりますが、

カーブの途中に外側に膨らんで行くようなあの嫌な予感がする時。

例えドライバーがブレーキを踏んでいなくてもオーバースピードであればブレーキをかけ、

4輪全ての状態を把握し適切な制御をしてくれます。

アクセルを踏みすぎている場合にはエンジン出力をさげたりもします。

いずれにしろプロドライバー以上の制御をしてくれる訳です。

ASRは「アンチ・スリップ・レギュレーション」の略称ですが一般的には

「トラクション・コントロール」の方が聞きおぼえがあるのではないでしょうか。

こちらは主にアクセルを踏みすぎて駆動輪がホイールスピン(空転)状態になったとき

作動する機能です。

駆動輪の片側だけがスリップした時にはその空転している方にブレーキをかけたり

両輪が完全に空転した場合にはエンジン出力を抑えたりします。

ESPと似ている様に感じられると思いますがESPはドライバーがアクセル又は

ブレーキを踏んでいようがいまいが車体の安定性確保の為に4輪全てを

制御するのに対し、ASRはアクセルが踏み込まれている駆動輪のみ

制御する所が違います。

冬道で怖いのは加速しない事では無く、曲がれなくなる、又は

止まれなくなる事です。

よく雪国では4WDを過信する方が多くいらっしゃいますが

そのメリットはあくまでも発進時だけだということを忘れてはなりません。

ESPやASRが装備されてる事の方が事故を防ぐ為にはむしろ重要なのです。

しかもESP、ASR、ABSも付いてれば良いってもんじゃありません。

各メーカーによってそのセッティングはちがいますし、新しいシステムの方が

より緻密な制御をしてくれます。

10年前と今のものではとても比べ物になりません。

雪が降る地域では圧雪路、凍結路等でよく道路から外れて事故を

起こしているクルマを見かけます。

こんど気をつけてみてください。

意外と4WD車が多いですから・・・。

それから、ESPやASRが装備されているクルマには必ずといっていい程

それらの機能をカットする「OFF」スイッチが付いています(上記画像)。

これの使用方法は意外と知られていないのではないでしょうか?

踏み固められていない積雪路等ではまってしまった場合、

ESP/ASRが作動すると脱出しにくくなる場合があります。

そのような時にあえてOFFにし、わざと空転させてグリップの回復を

待ったり、車体を前後にゆすったりして脱出を試みるのです。

ただし、いくら挑戦してもだめな時はだめなので無理は止めて

助けを呼びましょう。

どんな機能でもそのほとんどが万能ではありません。

あくまでも我々人間の補助をしてくれる、というだけの事です。

結局は電子デバイスだけに頼る事無くロードホールディングやトラクションという基本性能を

高める事が大事で最後の最後に電子デバイスに助けてもらう、というのが

理想です。

ちょっとした子供のケンカにすぐ親が介入してはいけないのと一緒です。

ちがうか。